紆余曲折経て見出したビジネスモデル「創作酒庵 彩蔵」【サンキョー株式会社】

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サンキョー株式会社といえば“SAP”ブランドで知られる、パチンコやスロット、ボウリング、カラオケ、ビリヤードなどが併設された複合アミューズメント施設が有名です。

同社の事業部長である杉浦英明氏は、グループ会社「クリエイティブダイニング株式会社」の設立に尽力。2015年、設立と同時に取締役社長に就任しました。クリエイティブダイニングは、サンキョーグループの中で唯一、飲食事業に特化した企業です。

アミューズメント企業による飲食業進出。そこに至る経緯や出店の秘密は、大変興味深いものでした。

【王佐】ヴィクセス

杉浦 英明 氏
サンキョー株式会社 ボウリング・複合事業部 事業部長
クリエイティブダイニング株式会社 取締役社長

1976年生まれ、埼玉県八潮市出身。四年制大学を卒業後、外食産業企業に入社するも3カ月で退職。その後サンキョー株式会社に入社、店長として新店の運営を任せられる。店舗で数々のプロジェクトをこなし、30歳を前にして本社へ。自ら企画した飲食業構想を形にし、2007年に1号店をオープン。2014年には2号店を出店し、その翌年の2015年に別法人化。社名をクリエイティブダイニング株式会社として自ら取締役社長となった。

 

-サンキョーへの入社の経緯と、その後について教えてください。

杉浦
大学2年生の時、SAP草加のカラオケ店のオープニングスタッフとしてアルバイトをしていました。大学卒業後は、一度別会社に就職したのですがすぐに退職。そこで声をかけてくれたのが、学生時代お世話になったSAP草加店の店長でした。神奈川県の相模原に新店を出店する予定があるものの、カラオケ&ビリヤード店と軽食コーナーの店長候補が不在との話を聞き、「経験のあるカラオケ店で店長として雇ってもらえるなら…」と入社を決めたのがきっかけです。

店長として任された相模原の新店は1階がパチンコとスロット店が置かれているフロアで、2階にカラオケ店とビリヤード店、パチンコ店のお客様向けの軽食店が併設されていました。入社して2年が経った頃に、当時外注していたパチンコ店内におけるワゴンコーヒーサービスを試験的に自社で運営することになり、その担当を任されました。カラオケの店長が、下階のパチンコ店内で、パチンコ目的のお客様相手に、商品販売をするわけですから、相当苦労しましたね。

-コーヒー販売は、具体的にどのように展開していったのでしょうか?

杉浦
まず女性スタッフの採用、そして教育を行いました。人が足りない時はカラオケ店のスタッフをスライドしてやりくりしていましたね。そこで、スタッフのモチベーション向上のために導入したのが、コミッション制度です。これはコーヒーの売上に応じて時給を上げていくインセンティブ制度で、採算を検討した上で最高時給1,300円まで支給しました。

一定の結果が出た矢先、SAP武蔵村山店の飲食店、麺処武蔵から運営状況が芳しくないとの相談から始まり、結局リニューアルして、私が店長に。そこから、相模原と武蔵村山を何度も行き来する生活が続きました。麺処武蔵も人材を確保し、本格的な越前そばをメニューに出すなどしてなんとかどちらも落ち着いたところで、本社勤務となりました。

本社ではどのような業務を担当していたのですか?

杉浦
本社では、低迷していた草加店の複合事業の改善が最初の課題でした。まず人材の改革から始めようと思い、やる気のある新卒社員を草加店に入れたかったのですが、サンキョーグループの売上の主軸はパチンコを始めとするアミューズメント事業。優秀な人材はパチンコ店に流れてしまいます。

そこで、グループ全体の底上げには独自展開で収益を上げる仕組み作りが必要だと考え、飲食業の構想をスタートさせました。ちょうど川口に遊休物件があり、飲食業体の出店がまとまりかけたのですが、設備などの関係から頓挫。プロジェクトスタートから3年経った頃、偶然SAP南浦和店の2階に空きができ、ようやく1号店となる「創作酒庵 彩蔵」をオープンさせることができたのです。2007年、当時31歳です。もし、これが失敗したら会社を辞める覚悟でいました。

-彩蔵の特長をお教えください。

杉浦
代表からは「調理人に頼らない業態を」との指示がありました。私も、収益を上げるビジネスモデルという観点からそれが重要だと感じていたので、メニュー開発をスタッフと一緒に考えたんです。入社して間もないスタッフのアイデアでディナーコースにスペアリブを提供するなど、自由な発想を大切にして展開しました。

お店のコンセプトは「永く続く、街の資産になるような店」。なんとなく特別な日や、少し良いことがあった時に来てもらえる店を目指しています。料理は創作料理を中心に地酒も仕入れており、あらゆるシーンで利用いただけるようになっています。中でも、フォアグラ大根などが人気ですね。

10周年を過ぎた南浦和店は119席、2号店となる池袋店は170席。どちらもメニュー、飲み物、空間、接客などトータルバランスを強みにしています。

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-今後の展望と、求める仲間についてお聞かせください。

杉浦
池袋店をオープンし、クリエイティブダイニングをグループ会社として設立させてもらったのは、代表からの「今後、飲食業を加速させよう」というメッセージだと受け取っています。ですので、これからも出店数を増やしていきたいと思っています。

以前は主に、「どのようなメニューを開発すればお客さまを獲得できるのか」、「どの媒体を使ってどのような人たちに届ければ良いのか」といった、営業面のことを考えていました。しかし、最近は営業面と同じくらい、人材育成にも重点を置いています。

知らないのは当たり前だし、やってみなければ分からないのが飲食業です。大事なのは自分で考えること。飲食業界も変革期に来ているのではないでしょうか。進化しなければ、淘汰されます。つまり、飲食業はこれからが面白いのです。

私たちが求めているのは諦めない人です。飲食業は上手くいかないことも多いですが、頑張ろうとする人を会社としてサポートしています。できれば、ありのままの姿を見せてくれる人が良いですね。人の数だけ働き方があっても良いと思っていますよ。

運営企業

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