飲食業界専門の転職支援サービス

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就職先は“店舗”ではなく“会社”。どこでも通用する人材育成の秘訣【株式会社魚金】

【王佐】ヴィクセス1
1995年に新橋駅近くで誕生した居酒屋魚金。1号店の開店から瞬く間に店舗数を伸ばし、現在は発祥の地である新橋近辺を中心に約50店舗を構えます。
サラリーマンの憩いの場などとして、幅広く活用されるブランドに成長した同社。スタッフはアルバイトを含めると1,000人以上が在籍しています。社員寮も完備しており、上京した高卒社員や安定を求める中途社員が多く入社している企業です。
営業管理部の重山大輔部長も、入社のきっかけは「家から近くて時給が良かったから」だそう。しかし、1年毎に職位を上げ、入社5年で現在のポジションに就いています。
常に驕る(おごる)ことなく、物事をフラットに捉えている重山部長に、飲食業界での働き方や考え方を聞きました。


【王佐】ヴィクセス


重山 大輔 氏
営業管理部 部長
1983年生まれ、東京都出身。高校卒業後、ホテルスタッフのアルバイトで3年半、接客を学ぶ。その後、飲食業界に入りレストランで1年弱、ワインバーは約3年経験。地元のイタリアンレストラン勤務を経て、30歳を前に株式会社魚金へ。アルバイトスタッフから社員登用、主任、マネージャー、店長、統括支配人を歴任し、2017年に営業管理部部長に就任。





魚金への入社はアルバイトからということですが。



重山

私の場合、入社当時は飲食業で成功したいとか、独立したいなどのモチベーションはありませんでした。前職のイタリアンレストランがかなりハードな職場で、ゆっくりアルバイトから始めたかった、というのが正直な気持ちです。とはいえ、普通に生活できるのかという不安もあった。接客という仕事を長年経験して、飲食業に対する自信はあったので、アルバイト雑誌に載っていた時給が良く家からも近い魚金に入りました。
アルバイト入社から2ヶ月で社員となりましたが、決め手も勤務時間が今までより短かったからです。そこから主任、マネージャー、池袋店の店長なども経験させてもらいました。


 

現在の業務内容をお教えください。



重山

接客オペレーションの見直しなど、営業に関わる管理全般です。直近では人事関係の仕事が多く、2018年度から新卒採用にも携わっています。私が意識しているのはコストを抑えて優秀な新卒、中途を採用すること。新しい人材紹介業者の開拓から面接、教育までを行います。


【王佐】ヴィクセス2

面接、採用では何を重視しているのですか?



重山

弊社の新卒採用は高卒のみです。社員寮があるので、九州や東北などの地方から積極的に採用します。最近まで高校生だった彼や彼女たちに、将来のビジョンを語らせるのは難しいでしょう。大事なのは協調性。先輩や上司、板前の話を良く聞いて理解する気持ちがあるかどうかを見ています。
志望理由は、私は単に「上京したかったから」でも良いと思っています。ただ「3年以下は経歴ではない。最低でも3年間は頑張ってほしい」と伝えています。どんな仕事も3年間あれば、おおよその流れが分かってくるためです。


なるほど。では、中途採用についてはどうでしょう?



重山

ある程度社会経験のある中途採用の人材に対して重視しているのは、「自分はどこに就職するつもりか」ということです。飲食業界は、社員でも店舗にいることがほとんど。つまり“店舗に就職する”と考える人がいます。しかし、その店舗を経営しているのは“会社”。店舗ではなく株式会社魚金に就職して、店舗ではなく株式会社魚金を良くしていこう、と意識することが大切なのです。


非常に印象深い言葉ですね。そうして入社した人材の教育についてはいかがですか?



重山

入社式後に、社長や幹部を交えた懇親会があります。ここまでは緊張もあるでしょうから、私が新入社員と腹を割ってコミュニケーションをとるのは、その後の研修です。
研修は3日間。内容は、ロールプレイングやビール工場見学といったフィールドワークです。この時に、「いつまでも自分を持っていてほしい」と伝えています。なぜなら研修が終わると、新入社員は各店舗に配属されます。当然、店舗によって特色は異なりますが、自分を持たずに一つの店舗の色に染まってしまうと、異動した時に前の店舗と比べてしまいがちになるためです。
ルールも変わっていくものです。また、「魚金のルールが全て」では、つまらない人間になってしまいます。
固定観念にとらわれず、様々なものを受け入れていくことを伝えることで、どこの会社でも通用するような人材を育成したいと思っています。


【王佐】ヴィクセス2

ご自身の価値観の幅を広げるために、工夫していることはありますか?



重山

そうですね。特に何かをしているわけではないのですが、妻の仕事の話を良く聞くようにしています。妻はジュエリー業界で働いており、いわゆる高所得者が相手です。自分が知らない世界の貴重な情報です。高級ジュエリーを簡単に買えるようなすごい人に、私はなれないかもしれません。それでも、魚金をすごい会社にすることはできると思っています。


会社とご自身の今後の展望は?



重山

会社のビジョンとしては、東京オリンピックが行われる2020年までに上場を目指しております。私にとってそれは未知の世界。社長をはじめ、有識者に教わりながら尽力していきたいです。


ありがとうございます。では最後にメッセージをお願いします。



重山

私が仕事をする上で大切にしていることは、マナーや常識をしっかり持つということです。弊社は外国人スタッフも多く在籍していますが、国籍や年齢に関係なく、目上の人に適切な言葉遣いで接することを大切にしています。
また、時間を守ることも大事です。例えば社長と待ち合わせをする時でも、時間に間に合えば良いというわけにはいきません。しっかり30分前に到着していることが、「時間を守る」という意味では常識だと考えています。
ホールスタッフでも料理人でも、飲食業をやる以前に社会人としてのマナーや常識を持った人と、ぜひ一緒に仕事ができればと思っています。