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さいたどう 佐々木健仁さん 【転職者インタビュー】



株式会社寶田堂 店長 佐々木健仁さん

周囲の人も笑顔に変えることができるぐらい明るい佐々木さん。現在は居酒屋さいたどう本店に勤めています。どういった経緯で「さいたどう」で働くようになったのか、またこれまでの経験をどう仕事に生かしているのかのお話を聞いてきました。


学生の頃夢中になっていたことはありますか?




小学校の頃は遊ぶことが大好きで、毎日外に出ていました。僕はいわゆる「元気な子」というタイプです。それが中学校になってからは、体操部に入って部活に集中しました。その時代、体操部が人気だったからというわけではなかったのですが、バク転とかバク中とかができる体操部にいたら女子にもモテるんじゃないかという下心があったからです。中学校の男子の基準なんて、誰でもだいたいそうだと思いますよ。

ただ体操部は、女子は強かったのですが男子は弱小でした。女子部員20名、男子部員2名で男子は人数も少なくて団体戦にも出ることができません。個人戦には出ることができたので、僕たちはそれぞれの種目を個人で頑張っていましたね。
中学3年になると、男子部員も人数が増えてきて、念願の団体戦に出場することができたのですが、結果は惨敗。人数がいても弱小チームは弱小チームだったというわけですね。



高校に入っても、僕は中学校と同じ体操部に入りました。この頃には、体操がかっこいい、モテるというよりも、体操をすることに対して純粋に楽しいと思えるようになっていたからというのもあります。ただ、高校も男子体操部は人数が少なく、僕たちは近くの大学にお邪魔して、みんなで体操をするようになりました。

そこで体操をしているのは大学生だけではなく、下は6歳の小学生、上は40代の大人まで幅広い年齢層の人たちがいて、大人や大学生の先輩たちに教わったり、小学生の子たちに教えたりする毎日。体操も楽しかったのですが、ここではどちらかと言うと社会勉強をさせてもらったような感覚が、今ではありますね。


高校を卒業した後も体操を続けたんですか?




いえ、体操部にいたのは高校までです。僕は島根県で育ち高校までは島根にいたのですが、香川県の大学を受験しました。初めは体操の社会人サークルに入ろうとは思っていたんですけどね。大学に入学してからは、バイトを掛け持ちでしていて時間に追われる毎日でした。

この時にしていたバイトは接客業です。その頃から僕は、人と関わることが好きだったので、自然と接客業を選んでいたんだと思います。
一時期、掛け持ちで工場や物の設置といった単発のバイトもしていましたが、人とのかかわり合いがなく、休憩時間は長いものの拘束時間が長く、肌に合わないと感じていました。そういうバイトもして、なおさら僕は人と関わるのが好きなんだなと自覚したんです。



大学時代にしていたバイトもいくつかあるんですが、立ち上げから手伝わせてもらった海鮮居酒屋で、オープニングスタッフとして入り、色々な経験を積ませてもらったことが特に印象に乗っていますね。僕の接客をお客様に気に入っていただいて、その店でチップをもらったのは初めてだといわれました。ここの店長は、4年間東京で修業をして、香川に戻られた方ですごく影響を受けました。

あとは、知り合いにスペインバルの人がいて、美食コンテストひろしま(今現在は別の名称に変わっています)が尾道で開催された際に、手伝わないかと言われて一緒について行ったこともあります。広島、香川、愛媛など近隣の県の人たちが集まって、それぞれの店のピンチョスで競い合うものです。僕は店長に言われるままに作って提供していただけですが、飲食業の営業の人との交流があり、色々な話を聞かせてもらいました。その後は、飲み会などにも参加するようになり、より飲食業により興味を持つようになりました。


大学を卒業した後は飲食業界に入ったのでしょうか?




いいえ。大学を卒業して初めて入社したのは、京都にある医療の総合商社です。接客業も好きですが、僕が一番大切にしているのは、人と関わること。そして人のためになることです。医療業界も同じく人のためになる職業だと思い、医療の総合商社の営業を希望しました。

ただ、この会社は研修期間が長くそれがだんだんと苦痛になっていきました。僕はどちらかと言うと、行動しながら物を覚えていくというタイプなので、そこが合わなかったのだと思います。結局研修を始めて4か月で退職しました。

ですが次を全く考えずに辞めたわけではありません。
研修を受けていた4か月の間、仲間と居酒屋に飲みに行く機会が何回もあって、そのたびにお店に対して満たされない思いを抱いていました。
僕は浪人生の時を含めると5年間アルバイトとして接客業をしていました。だからこそ、サービスの物足りなさを感じたんだと思います。接客ってもっと奥が深く、お客様のためにできることがたくさんあるはずなのに、と。



そこで僕が思い出したのが、大学時代にお世話になった接客に定評のある店長のことです。彼の接客は本当に素晴らしいものだったので、僕も東京に出て接客の技術を磨いてから、地元の島根か香川で店を持とうと決めました。


では、その後はすぐに東京に行ったのでしょうか?




いえ、それが…。今はすっかり辞めましたが、その頃ギャンブルにはまっていて、給料の全てをつぎ込んでいました。そのため、東京に行くお金がなかったんです。なので、季節が夏ということもありリゾートバイトで住み込みの仕事を探しました。

その時見つけたのが、堂ヶ島。島暮らしにも憧れていたので、名前を見て電話で面接をしてそのまま向かったのですが、堂ヶ島は静岡県西伊豆の地名で島ではなかったんです。島のリゾートで働きたかったのに、そこのホテルで働くことが決まってから島ではないと知った、という笑い話です。
それでも、お金を貯めなければいけないというのもありましたし、そこで働き始めました。僕の担当はホテルのレストランでのホールスタッフです。ここではサービスマンとしての接客について学ばせてもらいました。

そんな時です。そこのホテルにいらしていた弊社の現・取締役(当時はマネージャー)の広田のご両親と出会ったのは。そこで東京に出て修行したい、というお話をしたところ、だったら五反田の店でマネージャーをしている息子がいるから「会いに行くといい」と言われ、お品書きの裏に店舗名と名前だけ書かれたメモを手に上京しました。そしてようやく、2年前の12月から、この店でアルバイトとして働くことになったんです。


アルバイトから正社員になったきっかけを教えてください




ここで働き始めたばかりの時は、野心を抱いていました。接客の技術を学べれば、どこの店で働いてもいいと思っていたので、居酒屋に限らず業態も様々なところに行くのもありだと思っていたんです。ただ、3か月が過ぎた頃に社長と面談する機会があり、社員になる気はないかと言われました。僕は社員というよりも、この会社のノウハウを全部学んで自分のものにしたいという気持ちが強かったので、それを伝えると、「ただであげられるか」と。当然ですよね。
そしてその時、社長はこんなことも言ってくれたんです。

「自分から何かを与えて、バックされるような人になりなさい」

その言葉を聞いて、僕は自分のことばかり考えていたのかもしれないと思いました。そして、社長とそういった話をしてから、僕に社員になってほしいという会社の意向もあって、食のイベントに連れて行ってもらったり、人材教育の勉強会に行かせてもらったりしてくれたんです。飲食業の心臓部分に触れさせてもらえる機会を与えられ、僕の気持ちはだんだんと変わっていきました。



そして会社がミッションとしている「食を通じて、生産者・地域・購入者(アンカー・お客様)の豊かさを追求。全従業員の心とモノの豊かさの追求」というのにも、改めて考えさせられ、共感したというのもあります。

その後3か月が過ぎた頃、再び社長と面接をして、僕はここで正社員として働こうと決意し、さらにその半年後店長になりました。


店長になってから苦労をしたことはありますか?




あります。アルバイトの頃は、ホールスタッフの仕事だけだったのですが、店長になると売り上げの管理、アルバイトの管理、アルバイトの面接をするようになりました。どれもが初めてのことで、戸惑いもありますし、ストレスもありましたね。

これまで数字と向き合うということもしたことがなかったので、向き合い方もわからなかったというのもあります。目標達成するために物事を分解して考えて、数字を追う、戦略を練る、分析するということを学ばせてもらい、徐々にできるようになっていきました。初めは本当にわからなかったのですが、それを実践で学べる環境があったことに感謝しています。

アルバイトの管理や採用、教育に関しても、これまで経験したことのなかった分野で戸惑いましたが、今は誰でもできるようになるためにはどうしたらいいのかを考えて、それを実行に移しています。

社員や店長になってから苦労したことは本当にたくさんありますが、考え方がわかってくると飲食業のビジネスが楽しくなっていきました。




この仕事をされていて楽しいこと、嬉しいことはどんなことでしょうか?




店長としては、売上、利益、顧客満足度の最大化ですね。去年の12月に単日の売上額が、このお店を始めてから13年の中で1位を取りました。これは本当に嬉しかったです。僕がしてきたことは、準備を万全にすること、機会ロスをゼロ(仕込みが間に合わないということを無くす)、予約客を含む席配置の組み立て、アルバイトの疲弊を減らしモチベーションを上げるなど、基本的なことですが、核になることです。あとは、アルバイトの徹底的な教育。自分で考えて動ける人たちを増やしました。
単日の売り上げ1位を取ることで、僕が店長としてやってきたことに間違いはなかったんだと証明できた気がしましたね。

ただ仕事をしていて楽しいこと、嬉しいことも個人的に思うことはまた違います。この業界にいると、毎日本当に多くの人に「ありがとう」という言葉をかけてもらえるんです。こんなことをしたらお客様が喜んでくれるかなと考えて接客して、お客様のニーズに合っていれば「ありがとう」と言ってもらえるので、考えて行動するとすぐに結果がわかるというのが、この仕事をしていて一番楽しいことだと僕は思っています。リピーターのお客様が増えたり、リピーターになったお客様がまた別のお客様を呼んできてくれたり、そういった時もすごく嬉しいですよ。



あと今とても楽しみにしていることがあります。僕は今度、香川県に新しく出店する店の店長として出向することになりました。古民家を再生して飲食店にする、という経験だけでも面白いと思いますが、そのお店のメニュー作り、食器具の選定、仕入れ先の選定、社員の採用、教育など、これまで以上に任されることが増え、やりがいを感じています。お店の成功に力を入れていきたいですし、店長として安定した利益を出していけるように頑張っていくつもりです。


では最後に、今回の求人にあたって一緒に働きたい方はどんな方ですか?




そうですね。元気で明るく努力をいとまない人ですね。やりきることを楽しんで、途中で諦めないことも必要です。
あとは、初めからできないと決めつけるようなタイプではなく、とりあえず行動してみるという姿勢が大事。行動してみて、できなかったらできなかったでいいんです。最初から完璧を求めているわけではないので。ただできなかった時に、どうしたらできるようになるのかを考えてほしいです。



考えて行動して、その繰り返しの中でできなかった理由を見つけていって、できるようにするにはどうすればいいか、と考えていくと、物事を分解して考える力もついているので、どんな仕事に就いても頑張れる人になっていると思いますね。

あとは会社の理念に共感できるかどうかも大事です。飲食業が好きで、自分で改善していきたいと思える人がいいかなと思っています。そうして、うちで成功体験をしてもらって、自分で給料を上げていく。達成感とか心の充実感を得られるようになると思います。僕はそういう人と一緒に働きたいですね。