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とうもろこしの旬

スイートコーンの旬は6月~9月中旬
夏から初秋にかけて収穫されます。生のものは、収穫された時点から、糖分がどんどんとでんぷん質に変化し、甘みが薄れてしまうのであまり日持ちしません。収穫の時期がそのまま食べ頃の旬となります。ヤングコーンの収穫はスイートコーンの栽培過程で出来るものなので、スイートコーンの収穫時期よりも前の5月から6月にかけて収穫されます。
マヤ、アステカ文明では主食に
マヤ、アステカ文明では、とうもろこしを主食として発達したといわれ、米や麦と並び古来より重要な穀物として栽培されてきました。とうもろこしにはスイートコーンを初め、ポップコーンの原料になる爆粒種や、主にコーンスターチなどでんぷんを利用する穀物種、家畜の肥料になるものなどさまざまな品種があります。
最近の品種改良の傾向
より甘味が強く、生のまま食べられる物が増えてきています。糖度は15度前後にもなり、メロンより甘いという品種もあり人気を集めています。
北海道が4割、世界ではアメリカが4割
全国で栽培されていますが、北海道が全体の約4割を占めており、千葉や茨城などが続きます。寒暖の差が大きい方が美味しい物が作れると言われ、北海道をはじめ東日本中心に作られています。世界的にはアメリカが世界の約4割を生産しています。次いで中国、ブラジルと続きます。
群をなして育てるのが実入りをよくするコツ
とうもろこしのひげは、めしべの先端で粒の数だけ出ています。このひげにまんべんなく花粉(株の上部に出るのがおしべ)がかからないと粒のそろったとうもろこしはできません。つくるときは、ある程度まとめてにぎやかに植えたほうが粒のつきがよくなります。
とうもろこしの主な栄養成分
糖分やでんぷん質など炭水化物が豊富
スイートコーンは、炭水化物をたくさん含む高エネルギー食材といえます。
不飽和脂肪酸もたっぷり
スイートコーンはコーン油を作るのと同じとうもろこしの仲間で、リノール酸(多価不飽和脂肪酸)やオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)をたくさん含んでいます。それらは善玉を増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあるといわれており、動脈硬化の予防、改善に効果があるとされています。
ビタミンB群も
ビタミンB1やB2はエネルギーの代謝に大きく関わる栄養素で、エネルギーの補給につながります。
おいしいとうもろこしの選び方
鮮度落ちがとても速い食材で、常温だと24時間もすれば糖分がでんぷんに変化して美味しさが半減するといわれています。採れたての物かどうかが選ぶ大きなポイントとなります。
皮付きのままで、皮の色が鮮やかな緑色のものを選んでください。
ヒゲの色は先が完熟を表す茶色い物で、沢山付いていてふさふさしているものほど粒も沢山付いています。
指で押してみた時にしっかりと弾力があり、硬すぎない物が美味しいです。
手で持った時にずっしりと重みを感じるものは実が多く、また水分をたっぷりと含んだ新鮮なものです。
とうもろこし粒の大きさが不ぞろいで、並びも揃っていないものは見た目も悪く、食味にも影響します。
とうもろこしの下ごしらえ&保存のポイント
冷蔵保存
生のまま保存する事は考えない方が良く、すぐに調理しますが、やむを得ない場合は、皮つきのままぴったりとラップに包んで冷蔵庫に入れてください。チルド室があればその方が良いです。
冷凍保存
茹でるか蒸すかした状態で密封出来る袋かラップに包んで冷凍します。軸に漬けたままでも良いですが、実をはずして小分けして冷凍しておくとかさばらず、使い勝手も良いです。
とうもろこしの調理のポイント
とうもろこしの茹で方
とうもろこしを茹でる場合は、熱湯でも、水からでも、塩は加えずに茹でて、茹であがった後で、濃い塩水(水1Lに対し30gの塩=約3%)に10分ほど浸けます。塩分がとうもろこしの果肉にしみこみやすく、冷めても表面が萎まず張りのある状態が保てます。
電子レンジや蒸すことも
蒸す場合も時間は5分程度で良いでしょう。電子レンジの場合は、全体が均一に加熱されないことが多く、途中何度か上下を入れ替えるなどしましょう。
採れたてを生で食べる
鮮度が命となります。
サラダやスープ、コロッケ
人気のあるスタンダードなメニューです
天ぷら
実をほぐして天ぷらにしても美味しいです。
鉄板焼きやバーベキュー
下茹でしてから焼くようにすると、焼きむらができずに美味しく食べられます。
菓子やパンケーキに
すり潰して使います。付け合せや、甘いお菓子にしてもいいでしょう。