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マッシュルームの旬

マッシュルームの旬は夏ですが、関東を中心に周年栽培しています
マッシュルーム(ツクリタケ)は栽培品種ですが、仲間の「ハラタケ」は自然に生えています。国内でも各地で見られ、夏ごろから秋にかけ、草原や比較的明るい雑木林などに生えます。
キノコの総称をさす言葉
マッシュルームというのは英語で、本来の意味は「キノコ」です。日本では海外から入ってきた、栽培キノコのことをマッシュルームと呼ぶようになりました。アメリカなどから入ってきた時にそう呼ばれていた物をそのまま名称として使ったのだろうといわれています。
マッシュルーム(ツクリタケ)には4つの色品種
マッシュルームにはよく見る代表的なホワイトマッシュルームの他にも、ブラウン種やオフホワイト種、クリーム種があります。一般的にスーパーなどで売られているのはホワイト種とブラウン種、たまにオフホワイト種が見られます。
驚きのジャンボマッシュルーム
マッシュルームは通常カサが開く前の、丸い球状の物を収穫していますが、カサが開いたものも実は食べられます。マッシュルームはカサが開くまで育てると、10~15cm程の大きさにもなります。
かつてはアメリカなどに輸出するほど栽培
マッシュルームは明治時代に日本に入ってきましたが、その後発展を遂げ、1922年以降栽培が盛んになり、一時は今の数倍の製造量にもなっていました。主に缶詰向けとして欧米へ輸出されるようになっていましたが、現在は、世界的な情勢の変化により、国内の生鮮品向け中心の栽培になっています。
主な生産地
千葉県と岡山県で全国の約70%を生産し、次いで茨城県となっています。
マッシュルームの主な栄養成分
マッシュルームに含まれる栄養成分は、たんぱく質、多糖類、葉酸、ビタミンB群、ビタミンD、食物繊維、カリウム、ビチオン、チロシナーゼ、亜鉛、銅などがあります。
他のキノコ類のようにカロリーが低く、栄養成分が多いので、健康を意識した生活におすすめです。
食物繊維が豊富
マッシュルームは、食物繊維が多く含まれています。
とくに不溶性食物繊維の含有量が水溶性を大きく上回り、腸を刺激して便の排泄を促進する効能があります。
ストレス解消・代謝アップ
マッシュルームには、他のきのこ類に比べて、ビタミンB群の1つであるパントテン酸が豊富に含まれています。
「抗ストレスビタミン」と呼ばれ、ストレスを和らげ、代謝もアップさせる働きがあります。
また、善玉コレステロールを合成して、動脈硬化などの病気を防ぐ役割や、ビタミンCと一緒に、肌のハリやイキイキとした髪の毛を保つ効果もあります。
おいしいマッシュルームの選び方
時間が経つとカサの裏の膜が破れカサが開き、裏のひだが黒ずんできますが、加熱する料理なら美味しく食べられます
マッシュルームの下ごしらえ&保存のポイント
冷蔵保存
マッシュルームは乾燥しないように袋に入れ、冷蔵庫に入れておきます。2℃~5℃が適温です。使う寸前まで水洗いはしないでください。洗うと傷みが早くなります。
マッシュルームの調理のポイント
ホワイトマッシュルームは生でも
キノコの中では珍しくホワイトマッシュルームは生でも食べられる物のひとつです。まだカサが閉じ、黒ずんでいないものならサラダなどに厚めにスライスして散らします。ぽっくりと優しい歯触りがあり、栗のような風味がします。
洋風の煮物に良く
シチューをはじめポトフやトマト煮など、煮込み料理に使うと旨みがダシに出て美味しくなります。
炒め物に
歯触りを感じられるように半分に切るか厚めにスライスして炒め物にすると美味しいです。マッシュルームだけを炒める場合は、みじん切りにしたニンニクを途中でさっとからめるのがポイントです。パスタの具材としても人気があります。
揚げ物
マッシュルームを丸ごとフライにするとほっくりとしてとても美味しいです。串揚げのネタとしても使えます。
細かく刻んでデュクセルに
細かく刻んで同じようにみじん切りにしたエシャロットかタマネギと一緒に軽くバターでソテーした物を鶏肉や魚に詰めて調理します。フレンチで言うシャンピニオン・デュクセルで、旨みやコクが加わります。