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エリンギの旬

市場に多く出回る時期は9~1月頃ですが、ほとんどが人工栽培のため、年間を通して流通しています
原産は地中海沿岸から中央アジア
ヨーロッパ南部や中央アジアなどに自生するキノコで、ヨーロッパでは古くから食用とされていました。
日本での歴史はまだ浅い
1993年(平成5年)に愛知県林業センターによって人工栽培されたのがはじまりといわれています。扱いやすく食味がよいことから人気が高まり、今ではぶなしめじやまいたけなどと並んで、きのこの定番となっています。
白アワビたけとも呼ばれる
白くて太い柄に褐色の平らなカサがついているエリンギは、弾力があってコリコリとした食感が特徴のきのこです。クセがなくて食べやすく、食感がアワビに似ていることから「白あわびたけ」と呼ばれることもあります。
イタリア語では「エリンジィ」
エリンギという名前は、学名「Pleurotus eryngii」から取ったもので、1998年(平成10年)に命名されました。日本で売られ始めた頃には「イタリアンシメジ」といわれていたこともありました。
エリンギの主な栄養成分
キノコに含まれるビタミンB2
がんの原因の一つである活性酸素の働きを抑え、さらにグルカンなどの多糖類が体の免疫能力を高め、がん細胞を攻撃してくれるといわれています。
食物繊維が4.3%と豊富
エリンギの歯ざわりのよさは、豊富な食物繊維によるものです。食物繊維は腸を掃除し、コレステロール値を下げ、高血圧、動脈硬化を抑えるなど、メタボリック症候群の解消に効果があるといわれています。
ナイアシンなどが活躍
エリンギは、ナイアシン、ビタミンD、葉酸、パントテン酸やカリウムを多く含みます。ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質などの三大栄養素から、エネルギー変換を助けます。体内にナイアシンが吸収されると活性化され、ビタミンB1や B2、B6などと共に、エネルギーを作りだす働きがあります。
パントテン酸も活躍
善玉コレステロール(HDL)の生成を促す働きがあり、悪玉コレステロールを回収し、動脈硬化や心筋梗塞などの予防に効果があるといわれています。
おいしいエリンギの選び方
カサが薄い茶色で、開きすぎていないものが良品です。軸が太くて弾力があり、きれいな白色のものを選びましょう。カサの裏のヒダが変色していたり、カサに張りがなく割れているものは鮮度が落ちていますので避けましょう。
エリンギの下ごしらえ&保存のポイント
冷蔵保存
ラップで包んで冷蔵庫の野菜室へ。水分がつくと傷みやすいので、保存する際は濡れていないか確認しましょう。(保存期間:3~4日)
冷凍保存
根元の部分がやや堅いので、包丁で削ぎ取り、スライスしたり手で裂くなど、あらかじめ使いやすいサイズにカットし、保存用袋などに入れて冷凍庫へ。調理するときはそのまま使えます。(保存期間:1か月)