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タラバガニの旬

タラバガニの旬は1月から5月です
他にも身や殻の付き方などで旬として食べるのに適している期間と特徴が異なります。
タラバガニはズワイガニのようにブランドはありません。
北に生息
日本海、オホーツク海、カムチャッカ、ベーリング海、アラスカ沿岸の北極海で、北海道では水深30メートル(産卵期)〜360メートルに生息し、北にいくほど生息水深が浅くなります。
4月から6月に浅場で産卵
カニが持つ交尾器はなく、雄の第5脚(甲羅の下にある細く小さな脚)、雌の第3脚の付け根に生殖孔を持ちます。雌の脱皮を待ち、第5脚の付け根から紐状になった精子(精紐)をたぐりだし、この精紐にある精包を受け渡します。交尾した雌は、卵を腹肢(ふんどしの裏側にある)に産みつけます。
タラバガニの成長
ゾエア幼生で生まれて、グローコテ幼生期を経て稚蟹となります。稚蟹期は浅場にいて、成長するにしたがい深場へと移動します。一年後孵化し、プランクトン幼生期を経て稚ガニになります。1年で甲長8.2ミリ、2年で甲長24ミリ、3年で甲長50ミリ、4年で甲長72ミリ、5年で甲長85ミリ、6年で甲長100ミリになる。甲長20センチになるには16年〜17年くらいかかります。
脚だけのものが便利
生(活け)のものを買い求めてもいいが、一般家庭では脚だけのものを買った方が無難でしょう。
値段もいいが、味も一定していておすすめです。
雄が高価
市場での評価は雄の方が高価で、雌が比較的安くなっています。
活け、ゆでたもの、冷凍などで年中見かけますが、値段は国産は非常に高く。輸入ものでも雄で大きければ高くなっています。
漁法
カゴ漁、刺し網
国内は北海道
代表的な産地は、輸入原産国はアメリカ、ロシア、カナダ。国内では北海道です。古くは北海道のマダラ延縄量で混獲されており、20世紀の初頭から刺し網などで専門にとるようになりました。
おいしいタラバガニの選び方
タラバガニは、ズワイガニと比較しても見た目が大きく違っていてわかりやすいカニです。
体も大きく脚も太いのが、タラバガニの特徴です。タラバガニはズワイガニと並んでカニとして楽しまれていますが、学術上の分類ではタラバガニはヤドカリの一種です。国産も外国産もタラバガニは味に差はありませんので、特に国産にこだわる必要はないでしょう。
雌雄では、オスの方がおいしいと好まれる傾向にあります。特に、脱皮前の成熟したものはたっぷりと身が詰まっていておすすめです。
雌雄の見分け方は、お腹の部分を見てみましょう。お腹の模様(節)がオスは対称、メスは非対称になっています。
タラバガニの下ごしらえ&保存のポイント
太い縒りをいれた木綿糸を何本も束ねたような棒状の身がとれます。これを口にいれるとほどよくほぐれて、甘みを出ます。そこにカニらしい風味があって、非常にバランスのいい味わいができています。
タラバガニにはほとんどミソ(肝膵臓)がなく、内子は美味であるが、外子はまずいです。
タラバガニの調理のポイント
蒸す、ゆでる、焼く、軽く湯引きする、洗いにする
大きいのでなかなか家庭用の鍋や蒸し器に入らないことが多いので気をつけましょう。
調理するときには甲羅を外して、脚を左右に割り、20分前後蒸すのが簡単です。
ゆでるときはやや多めの塩で約20分前後ゆでる
甘味があり、ほっくりした身質で非常に美味です。
大量に食べても飽きがこないため、そこがカニの王と言われる所以かも知れません。
また、これは多くのカニに共通することですが、茹でる前の甲羅の色は茶色です。
カニと言うと真っ赤な色をしたイメージがありますが、あれは茹でた後の色です。茹でる前は茶色、お腹は白、お腹側の足先は茶色です。そして、茹でると茶色かった部分が赤く染まります。
ちょっと贅沢な気分を味わえるのが焼きガニ
炭火をおこして焼きながら食べるのが美味です。
市場では雄・雌がしっかり明記されて売られているが、味の点では段違いにオスに軍配があがります。
刺身は生のまま、包丁で殻を剥き、軽く氷水のなかで振る
しゃぶしゃぶにして熱を通した方がおいしいです。
タラバガニの脚は太く身が引き締まっている
プリプリとした食感を楽しめます。タラバガニは脚の部分だけを食べます。
大きなタラバガニは大ぶりの身を楽しむことができますが、味は淡白なのでカニ鍋などで食べるのがおすすめです。
バターなどでステーキに
大ぶりな身を焼いて、カニステーキなどでもよいでしょう。
蟹味噌
カニの醍醐味のひとつが、お腹にあるミソと呼ばれる部分ですが、残念ながらズワイガニと比べるとミソはほとんどありません。